ナチュラル・インセンス(自然香/薫香)の愉しみ方

【ナチュラル・インセンス(自然香/薫香)のたのしみ方】

植物(枝葉、実、樹脂他)をそのまま焚いて、その香りや「煙」を愉しむ方法は、「薫香」と呼ばれ、
原始時代から行われてきました。

現代の私たちも、植物の香りをからだや心で感じることを、チョットした工夫で、楽しむことができます。

● 準備(ここではできるだけ簡単でシンプルな方法をご紹介します)
・ 植物を焚く器を準備します
日本の「香道」では専用の香炉を準備しますが……アロマポットでも茶香炉でも湯呑み茶碗、深めの灰皿でも、大丈夫です。
アワビの貝殻等を用いると、ネイティブ・アメリカン風に楽しむこともできます。

・器の中に灰または渇いた砂を入れます。

・ 小さな炭またはチャコールに火を点け、十分に炭に火が回っているのを確認してから、灰の中に埋め込みます。
香を焚くため専用の小さな炭(香炭)も、市販されています。

・ 炭の上に少しだけ灰または砂をかけ、その上に、小さく切ったアルミホイルを置きます。
(香道では「銀葉」とよばれる雲母の破片を用います。でも、安価なアルミホイルでも十分に使えます。)

・ アルミホイルの上に手の平をかざして、「熱く感じるかどうか?」を確認してから、
植物を少量、アルミホイルの上に置いて下さい。

十分に温まっていれば、すぐに植物から煙が立ち上ってきたり、
フランキンセンスのような樹脂でしたら「ジュワ」と溶け出し、液状になり、香りがたち始めます。

● 温度調節が「コツ」です
立ち上る香りや植物成分は、「温度」と「時間」によって、大きく変化します。
高目の「温度」ですとーーモウモウと煙が立ち、香りは荒く、コゲたような香りになる時もあります。
低目の「温度」ですとーーほとんど煙は立たず、繊細な香りだけを感じられます。
「低目の温度」をキープすることが、1番の「コツ」となります。

炭またはチャコールとアルミホイルの間に、「薄い灰または砂の層」があります。
この「層」の厚さで、アルミホイル上の温度は変化します。
「層」を薄くすれば、温度は高くなり、
「層」を厚くすれば、温度は低くなります。
植物の「香り」や「煙」の様子を見ながら、温度調節して下さい。

● 時間の経過と共に、香りは変化します
植物を温め始めた最初の香りと、しばらく時間が経った後の香りは、ハッキリ変化しています。
一瞬一瞬、本当に香りは変化していますので、これも味わってみて下さい。
ナチュラル・インセンス(自然香/薫香)は、とてもデリケートで繊細に、植物の香りを楽しむアプローチなのです。

● ご不明な点はお問い合わせ下さい
使用法などでご質問がある場合は、”アンフォールド”に気軽にご連絡下さいね。

● ご注意
・ くれぐれも、火気の使用にご注意下さい
炭またはチャコールはしばらくの間、燃え続けますので、完全に火が消えたのを、必ず確認するようにして下さい。

・ ナチュラル・インセンス(自然香/薫香)は、あくまで自己責任でご使用し、香りを楽しんで下さい。

(2009/6/16作成)