香りがココロに触れるポイントとは? 2009年2月新月号

なにかの香りをかいでいて、
おもいもかけない古い記憶が浮上してきた経験、
あなたはありますか??

1月から小さなアロマのスクール(ココロのアロマ・スクールBasic)を始めて……
これまでとは少し違う角度から、
アロマに関心を持つ方々がおられることに、
私は気づかされました。

「自分を知るツール」
「自分を深めるツール」として、
ひとつの手がかりをアロマに求めているのですね。


思い返せば……私自身も同じ入口から、
「アロマの世界」の探求に入って行ったのでした。


どんな時、ひとの中で「ココロ」が「香り」と結びつくのか??
ーー今回はこれをあらためて、まとめてみようと思います。

今まであまりアロマをご存知なかった方でも、
何かの折りに、香りがココロに触れる体験をされているでしょう。
カフェでハーブティを飲んだ時、
お部屋で1本の線香を焚いた時、
気分がやわらいだり、落ち着いてクールダウンしますね。


「香りがココロに触れるポイント」はいくつもあるのですが、
「記憶」と香りが結びつくのも、ひとつの大きなポイントです。

嗅覚の刺激は、脳の中でも海馬や辺縁系、脳幹等の
「本能に関わる脳」に伝わると、いわれています。
こうして普段は忘れていた、本当に深い記憶や
幼少時の記憶が、
香りによって蘇りやすくなるのです。

(専門的にはここでいわゆる、
「インナーチャイルド 内なる子供」を癒すワークも、
香りを手がかりとしてできる可能性も、
選択肢として生まれてきます。)

1本の高い樹木になるビジョン

私自身の体験を、ひとつご紹介します。
私が意識に働くアロマ "センツ・オブ・ノーイング"のセッションを、
初めて受けた12年前頃、
香りの中で「1本の樹になっている自分」のビジョンを、体験しました。

……高さ数十mもある背の高い樹木の、
先端部の枝葉に、私はなっていた。
風に吹かれ、太陽の光をさんさんと浴びている……。
空気の流れや枝のそよぎを、
皮膚や身体の感覚でも感じます。


そして下の方をみてみると……
幹のずっと下に、私の「父」の顔がありました。
「自分という樹が、こうして「父」に繋がっているんだ〜〜!」
と、まったく想定外のことに驚かされました。


さらに幹の下をみてみると……
ずっとずっと下の方には、「祖父」の顔もありました。
「3代続いて、1本の樹になっている……。」
今まで考えたこともない、
不思議な感動に私は包まれたのです。

その頃までの自分は、ひたすら父親と反対方向を目指して生きてきました。
ごく平凡なサラリーマンの父親と、とにかく違う生き方を
探していたのです。


そして、田舎の町医者で頑固な人だった「祖父」の「初孫」として、
私は生まれました。
「父」と「祖父」からの「拘束」に反抗し、逃れようと、
10代から30代まで過ごして来たのです。

……それでも、3代を繋げている何かがあるかもしれない。

この体験の後しばらくして……、
私は「父の人生」を受け入れ・認める気持ちになりました。
困難な人生の荒波を、
彼の「流儀」で乗り越えて来た歴史がある。


……これを心から「尊敬」できるように、私は変化しました。
ただ両親の話を聴くだけのために、
実家に時々帰るようにもなりました。

☆☆☆

深い内面にアクセスし、「ありのままの自分」を受け入れることーー
これができれば、
自己肯定感をとり戻し、ココロの元気も回復してきます。

「私はこうして生きていていいんだ〜〜」
という自己肯定感を養うことは、
人間の根源的な「生」の基盤といえるでしょう。

「香りがココロに触れるポイント」としてはーー
「感情」「呼吸」……他にもいろいろあります。


香りを手がかりにして、やさしく内面を感じ・探求する体験ーー
あなたもいかがですか!!



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