HOME香りと心の旅からの便り>僕は日本でたったひとりのチベット医になった☆信じる所を突き抜ける生き方

僕は日本でたったひとりのチベット医になった☆信じる所を突き抜ける生き方

()

「僕は日本でたったひとりのチベット医になった」小川康著 径書房 
を今日はご紹介させて下さい。
インド・ダラムサラーに留学して、チベット医学を学び、
アムチ(チベット医)となった青年の物語で、
触発されることが沢山ある、お薦め本です。

信じる所を突き抜ける生き方

「悩みが幸か不幸か1度にやってきて、苦悩のエネルギーが臨界点まで達したとき、
僕の人生における最大の化学反応が一瞬にして起こった。(略)
『ワクワクすることをやって生きて行こう』
(略)
堅実な人生を捨ててしまった僕は、北海道の農業高校の職員、
新潟県佐渡島の山村留学指導員、
長野県の高原野菜農場、薬草茶製造工場など、
数年間は興味と風の向くままに職を転々とした。
(略)そして1997年、電車の待ち時間に立ち寄った
群馬県高崎駅3階の本屋で何気なく手にした
『チベット医学入門』(トム・ダマー著 春秋社)という本の解説の中の一節が、
僕の運命を大きく変えることになる。」p12


ここでダラムサラーのメンツィカン(チベット医学暦法学研究所)に留学すれば、
チベット医になれる可能性があることを、小川さんは知った。
そして、インド・ダラムサラーでまずチベット語を学び、
チベット中の秀才が集まるという入学試験に挑戦し、
入学後も休学して混迷する時期もありながら、
数時間かけて8万字の教典を暗誦するという、超キビシイ卒業試験を体験するのでした。


本当にスゴイ方ですね。
私などは、ダラムサラーでチベット語を学ぶというだけでも理想的で憧れてしまいますが……
紆余曲折ありながら、
最終的に日本人で初めてのチベット医になる、
これは言葉にあらわせない、とびきり超越的なチャレンジでしょう!


そして、「自分の信じる所を、限界を越えて突き抜けてみたら!」
というメッセージと元気を、
この本から私は受けとるのです。


前へ進もうとする時、しばしば私達は、
ほどほどの目標に抑えてしまうかもしれない。
「自分にとって本当に理想とする目標」と真向かうことも、
人にとって大切なんだなあと、おもうのです。


1点の曇りもなく、キラキラ輝く何かが、
私達のこの世界に「たしかに実在する」と、
実感できるだろうからです。

バランス感覚も大切。そして……

同時に、自分と世界全体を冷静に客観的に「俯瞰」してみられること、
バランス感覚もとても重要とおもいます。


「メンツィカンに入学してからというもの、
ひたすら『四部医典』(チベット医学の中心である教典)を学び暗誦もしたけれど、
実際に知識を実践する機会は1度も与えられていない。
薬草学の実践は世界一かもしれないが、
肝心な医療は2年経ってもまったく教典上の学問だけなのである。(略)
こんなことで医者になれるのだろうか、卒業しても日本社会で必要とされるのだろうか。
年齢が34歳になったことも焦燥感に拍車をかけた。」p101


私達は、「これ1つがあれば、世界は変わるはず」と、
思い込むことも時々ありがちではないでしょうか?

例えばこの場合、チベット医学はひじょうに興味深いものですが、
それで全ての自分の問題が解決されるわけではない
ーー小川さんが冷静な視点を持っていることも、
とても素晴らしいと、私はおもいます。


「僕は帰国後の2009年6月、長野県小諸市に「アムチ薬房」をかまえて
チベット医学講座や薬草観察会を開催するとともに、
富山の配置薬業を営んでいます。
また、ダラムサラーやブータンなど、チベット医学文化圏へのスタディツアーも行っています。

でも、これからも風の吹くままに流れていくので、
貴方がこの本を手にとられた時点で私がどこでなにをやっているのか、
自分でもまったくもって予想がつきません。」p220 あとがきから


イイじゃないですか~~、予想がつかないとしても(笑)。
その人にとって1番ワクワクする、
エッセンシャルな夢、課題に向き合っていけるのが、
何よりも幸福とおもうのです。


よかったら、あなたも、
「自分にとって制限が無く、本当にやりたいこと」
これを想像し・おもい描く所から、チャレンジを始めてみませんか!!


▼参考HP: チベット医学・薬草研修センターhttp://tibetherb.blogspot.jp/



☆☆☆こんな内容でメルマガ「香りと心の旅からの便り」を送信しています☆☆☆
↓  登録・解除はこちらから、お気軽にどうぞ  ↓

「携帯版 香りと心からの旅からの便り」登録/解除はこちら