『いきものとしての香り』から、メッセージを聴く 2009年3月満月号

ニコニコ顔のサラーム海上さん

3/9(月)、気鋭のワールド音楽ライター サラーム海上さんと、
「My自然香水ブレンド(調香)」を行わせていただきました〜〜。

サラームさんからのご要望はーー
10年使い続けているBoucheron Jaipurの香りを基調に、さらに新しい要素も加えて作れないだろうか?ーー
ということでした。
世界中の「エキゾ」な音楽を紹介しているサラームさんですから、
香りの好みもやはり「エキゾ」ですな〜〜。


インドやトルコ、モロッコ等、世界中を旅して、
音楽や料理、いろいろな文化をご存知のサラームさん。
これは、かな〜り高いハードルとなります。

私としてはこの機会に、100%天然自然な材料だけで作る、
「自然香水」ならではの「良さ」を、
サラームさんに体験していただこうと、
全力を尽くして、ブレンド(調香)しました。

この過程で感じたことを、今回はご紹介させていただきたいのです。


☆☆☆

「ジャイプール Jaipur」とは、インドの西部の砂漠にも近い、
赤い城壁で有名な街。
別名「ピンクシティ」とも呼ばれます。
そんなオリエンタル風味バッチリなのがこの香水で、
「よろずエキゾ系ライター」=サラームさんに、本当にピッタリですね。


作業としては……
「ジャイプール」を再構成できるエッセンシャル・オイル(精油)を
鼻で探すことから始めました。
ちょうど手持ちで在庫していたトルコ産のオイル達が、
このテーマに対応できそうです。

ひとつひとつのオイルを、サラームさんと2人、
鼻でクンクンしながら確認して(笑)、
1滴1滴加えて調合しました。


トルコ産の「ガルフ・オブ・フラワーズ」というブレンドを種として、
シダーウッド、クローブ、アンバーを中心にブレンド。
「ジャイプール」のオリエンタルな香調を再現しながら、
「大人の男性」のたくましさ、
「自立」や「落ち着き」の雰囲気を込めました。

そして、最後にホワイト・ローズを1滴加えると……
エキゾチックで男性的でもありながら同時に、
「豪奢」でもある香りが誕生☆☆☆
「サラームの家 Dar El Salam」と、命名しましたよ。

「スパイスを駆使して作る料理のような、
錬金術のような……」と、
サラームさんは描写して下さったのですが、
まさにそんなブレンド(調香)の過程です。


エッセンシャル・オイルの1滴1滴から、目の前で作って行く、
「香りの立体マンダラ」とも、言えるのではないでしょうか。

こうして出来上がった「自然香水」は、時間の経過と共に、
どんどん調和・変化して行きます。
この「香りの変化」は、植物の香りやアロマが「いきもの」であるのをーー
私達に教えてくれている、とおもいます。

「いきもの」は常に、「ゆらぎ」や「波」の中に生きています。
「ゆらぎ」や「波」があるのは、避けられない……
むしろそうした「変化するプロセス」を味わい・楽しんでほしいーーと
「自然香水」は私達にメッセージしている、のではないでしょうか。

「今・ここ」にあるヨロコビや幸せを、しっかり味わうことです。
(ささやかであるとしても……)
「今・ここ」にある何か。
これをできる限り、味わい・いつくしみ・楽しむこと。
そんな「香りからのメッセージ」に耳をかたむけていただけたら、
ウレシイです〜〜。

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●サラーム海上さんのブログ「Musique Nonstep」でも、この時のことが紹介されています
http://salamuna.exblog.jp/11067201/

●サラーム海上さんのネットラジオ「Oriental Express」も超オススメ☆実は、私のDJの、ネタ元なんです(苦笑)
http://www.uniqueradio.jp/2009/03/05/002211.html




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