「人生の闇」もあるから…やさしくなれる

▶キーワードーー「ユング」「中年の危機」「自己」「セルフ」「蠍座」


さてさて、長い人生……
追い風の日、晴れの日だけでは、ないですね。
「……なんだか、うまく行かない」
「自分ばかり、失敗していると感じる」
――そんな時もあるのではないでしょうか。


ユングは1912年頃からの長い時期、
激しい精神的葛藤のプロセスを体験し、
これを「夜の海の航海」
あるいは「中年の危機」と表現しました。


太陽は毎日、西の海に沈み、夜の間に暗黒を旅して、
朝になると東の空によみがえる。


例えばホメーロスの「オデュッセウス」や多くの神話にみられるように伝説の英雄達は、
トラブルに「飲み込まれる」という運命をしばしば引き受け、
そして再生・復活するのですね。


こうした「夜の海の航海」のような闇のプロセスは、
実際多くの方が身近に、
体験されているのではないでしょうか?
(私自身も、何度も「闇の時間」を体験しているので、
身に染みて、よ〜くわかります。苦笑)


見方を少し変えれば……
「闇のプロセス」は、地力を養う時でもあり、
本質的な自分を磨く時。
深い「自己 セルフ」に触れ・認識する時
とも言えるでしょう。


そして、ひとと対話し、分かち合うことも、
こんな時にはさらに大切ですね。
誰もがそれぞれに、苦しみや哀しみを抱えていることが、
自然にわかります。


「闇」を体験すると……他者にやさしくなれます。

「闇」があるから……夜明けがやって来るのです。


10月の新月は、「さそり座の新月」です。
さそり座はこうした「人生の闇のプロセス」にも、関連しているようです。
この機会に、「さそり座」の象徴する、人生の闇と変容をめぐって、
お話できましたら、幸いです。
ぜひぜひ、「新月と香りの会」へ、ご参加下さい!!

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