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「すぴこんハンドブック」にインタビュー掲載

「すぴこんハンドブック(2005年秋号)」に掲載された私へインタビュー記事を、
ご了解を得て転載・ご紹介します~

植物の生命と対話することで 自分自身がわかってくる

自ら植物にすくわれた!
そんな経験を持つ、BUNさんこと立野さんに
お話を聞いてみたよ!

「香り」は死と再生のプロセスを経て、目の前に来てくれた植物の生命

精油(エッセンシャル・オイル)とは、
植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂等から抽出した、揮発性の芳香物質です。
私達が精油をかいで感じるのは、揮発している微小な「香りの分子」。
香りは、あいまいなモヤモやしたものではないのです。


それどころか、本当にすぐれた香りは単なる香りではなく、生命そのものです。
存在として、そこに息づいているんです。


蒸留のプロセスとは植物にとって、「死と再生のプロセス」ではないでしょうか。
大地に根を張って咲いていた花は、収穫されて、
火にかけられ、気体となって立ち昇ってゆく。
それが冷やされて、再び液体となるのです。


1度死ぬことによって、エッセンスが生まれてくる。錬金術なんだと思います。

何万枚もの花弁から、やっとひとしずくの精油が得られる。
それはまさに植物達のエッセンスー本質ーの凝縮なんです。

私はジャック・チェイトマン氏の精油を使用しています。
昨年マウイ島へ旅して確かめられたことですが、
ジャック氏の蒸留する精油は「世界でも特別なもの」というしかありません。


そこには技術的なマニュアルはほとんど存在せず、
純度の高いガラス製の蒸留噐の中の、植物から揮発する煙を見つめることによって
ジャック氏の無意識と植物達が交感・交流します。
そのことによってのみ、得られたものなのです。
この香りを嗅ぐことは、植物の生命と出会うことなのです。

「ただ買ってくる」という感覚は、外してください

ついつい私たちは、商品棚に並ぶ精油のビンを手にとって、
お金で買える「モノ」ーーと思ってしまいます。
確かに、お金と引き替えに手に入れることはできますが、
精油は決して「モノ」ではないのです。


私たちはそこで、「植物の生命」と出会っているんですよ。
だから、生活に取り入れる時も、そのことは忘れないで欲しいですね。
「生命」として接していってください。
そしたらきっと、さまざまなサポートをくれますよ。

鬱からの脱出 

私はずーっと、鬱に悩まされてきたんですよ。
ずいぶん長い間。だいたい3ヵ月くらいの周期でやってきた。
大きな鬱は15才の頃、高校入学時。
ドカンとやってきましたね。
それから20代30代と来て、そして36~7才でまたドカン!


もうね、身体が動かないんですよ、起きあがれないんです。
トイレにさえ行けない。
すぐそこまでも歩けない、そんな状態。


その時もなんとか乗り越えたんですが、これは何か考えなくちゃいけない。
人生根本からやり直すしか方法が無い。
もう、それしかないと思いました。
そうしなければ生きられないと思ったんです。
そして、それからいろいろ整理し始めました。

まず仕事を整理して、必要な勉強をする。
心理学やダンスセラピーを学んだのですが、
そんな中で、アロマのセッションを受ける機会に恵まれました。
それが合ってたんでしょうね。
定期的に受けていくうちに、鬱の波がだんだん小さくなっていったんです。

その時に出会った香りがジャック・チェイトマン氏の精油でした。

不安に飲み込まれることがなくなっていった

「波」はなくなるわけじゃなかったけど、小さくなっていって、
小さな波の中で揺れながらも「あ、今、自分は波のこの部分にいるなあ」
ーーと思えるようになった。
昔は「波」に振り回されていたんです。


先がわからないと不安になってあたりまえ。
もしそこにいいガイドがいて「その先は大丈夫ですよ」
って言ってもらえたら、落ち着きますよね。


自分が鬱の波のどの部分にいるのか、
アロマをやっていくうちに自覚できるようになって来て、
振り回されなくなっていったんです。


香りって鬱には速効性があるんですよ。
脳を活性化するし、生きる意欲をわかせる。


鬱のサイクルの中で落ちて行くなーという時に自分でワークすると、
内面を見つめ直すことができるんです。
2週間おきくらいにワークすると、意識や行動に変化があらわれてきます。

人間は機械じゃないから、悪い部分を直せばいいというわけじゃない

不調の原因はいろいろあると思います。
その原因にアクセスするということも、もちろん出来ますが、
「原因」と「結果」を突き詰めていくことに、
こだわらなくていいと思っています。


それが有効な場合はいいですが、
突き詰めると現代医学のパターンになってしまうでしょう。

「癒し」というものは現代医学よりも先にあったものですよね。
だからその思考パターンじゃなくていいと思うんです。
原因をはずしてなくても、軽くなっていくことが充分にあります。
あり方や行動パターンが変わっていくことが大事。
原因がハッキリしなくても大丈夫だと思います。


人間の心は機械じゃありません。
悪い部分を直すという発想はやめた方がいいですね。
悪い部分をはずすのではなく、
その状態が、少しでも「ホンワカ」になればいい、
そして全体が変化していけば。

マニュアルがなかったから、独学しかなかった

私はセッションを受けてから、「自分自身を自分でなんとかしたい」
そう思ったので教えてもらうことにしました。
でも、ジャック氏自身はやり方は教えてなかったんです。

自分が受けたセッションの方法は、その方に教えてもらいましたが、
あとは自分で探すしかありませんでした。

心理アロマのコースにも通いましたが、この精油に関しては、オリジナルのやり方です。
香りというものは、本当に人によって反応が違うものなので、
その人の「プロセス」に応じてワークすることが必要になります。
人も香りも、それぞれ大切にしていかないといけないですね。


グループでのワークは、人それぞれの違った反応が見られるので、おもしろいですよ。
そしてよーく話してみると、
みんなどこかでつながっている。
セージ植物の香りにサポートされて、自分探しの旅へ


潜在意識は身体にあらわれる。
身体=潜在意識です。
困ったことがあったら、胃が痛くなったりしますね。
それはわかりやすい例えですが、
実際、どこが不調なのか、よくわからなかったりする……。


香りを嗅ぐと、身体の反応がわかりやすくなるんです。
ある部分に「痛み」が感じられたり、
そこに香りが流れていくように感じられる。
痛かったら(できる範囲内で)「痛み」を感じてみる。

身体の感覚を味わってもらうと、
だんだん身体から潜在意識のメッセージが聴こえてきますよ。
イメージが見えたら、それをもっと広げてもらいます。
香りから、深い感情、身体の中の感覚、記憶などが浮上してくるのです。


自分の内面を旅しているように感じられるかもしれません。
自分で自分の内面を知る、
それはとても力強い体験になりますよ。

くり返しやっていくことで、深く自分自身がわかってくるのです。 
花はその種に、どんなつぼみをつけ、どのように花開くのかーー
プログラムしてきています。


香りに助けられて、深い叡智にアクセスしやすくなる、
そしてその人の本質ーエッセンスーが花開いていく。
そのための自分とは何かと問いかける深い旅ですね。




>テディエンジェル
香りを聴いたら、ふか~いところから、記憶と感情が呼びさまされてきたよ。
ブンさんの誘導で、イメージがどんどん展開していって……!!!
おススメのセッションです



▼立野=BUNのコメントーー
これは「すぴこんハンドブック(2005年秋号)」に掲載された記事を、了解を得て転載・ご紹介したものです。
とてもわかりやすく、フレンドリーな文章にまとめられています。
私自身が書くと、こうは書けないなあ…(笑)。とても参考になります。


もう少し丁寧な説明も必要な部分もあるのですが…、
そのままご紹介してみました。

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